こんにちは、ちーなっつです。
あれから小型ソーラーパネルが到着し、実際に導入したので、まとめてみます。
小型ソーラーパネルとポータブル電源でマイニング電気代をどこまで抑えられるか、実際の実測値と収支シミュレーションを公開します。設備構成から1日の報酬・電気代の差まで具体的に見ていきます。
現状の設備
- 既設ソーラーパネル:3.4 kW
- 新設ソーラーパネル:100 W × 3枚 = 300 W
- 家庭用蓄電池(PHEV):13.8 kWh
- ポータブル電源:600 Wh(5年前に購入、約5万円)
- マイニング機:日中モード 90 W(約5 TH/s)/夜間モード 130 W(約7 TH/s)※今回のテストではさらに low モード(約80 W消費/3 TH/s) を使用
- 記事執筆時のBTC価格(目安):1 BTC = ¥17,150,000(2025/09/21)
以前の記事で300Wなら1日1.2〜1.5kWhの発電が可能と見込んでいたのですが、直列接続にしてしまうと高電圧になってしまいポタ電を壊しちゃいそうだと思い、一般的な並列接続でやりました。
せっかく3枚買ったのに1枚分しか出来なくて残念です。コストを考えなければポタ電を新たに2個購入して、3枚&3個体制にするのですが…💦
実測値
- パネルは並列接続。ポータブル電源の最大入力が100Wのため、実測で晴天時の入力は約50〜65Wに留まりました。敷地内駐車場に停めてる車の上に置いてみたり、30〜40度ほど角度を付けて地面置きしてみたりしています。
- パススルー運用でマイニング機をlow(約80 W消費)に下げて運用。電気代の一番安い21~7時の間はHigh
- その結果、1日あたり平均マイニング報酬は 0.00000240 BTC ≒ ¥41.16/日 でした。


計算
前提条件
- マイニング機(low)消費電力:80 W = 0.08 kW(24時間稼働と仮定)
- 日次マイニング報酬:0.00000240 BTC/day ≒ ¥41.16/day(0.00000240 × ¥17,150,000 = ¥41.16)
- 夜間電力単価:¥16.52 / kWh
1) 電力消費
0.08 kW × 24 h = 1.92 kWh / day2) 電気代(夜間単価のみの場合)
1.92 kWh × ¥16.52 / kWh = ¥31.72 / day3) 単純な収支(電気代を全額負担した場合)
売上(報酬) ¥41.16 − 電気代 ¥31.72 = ≒ ¥9.44 / day(黒字)4) 太陽光で部分的に賄えた場合(例:パネルが60 W発電)
パネルが60 W出力を維持できる「日照時間」を x時間 として試算。
- x = 4 時間
- グリッド消費 = 0.02 kW × 4h + 0.08 kW × 20h = 1.68 kWh
- 電気代 = 1.68 × ¥16.52 = ¥27.75 / day
- 収支 = ¥41.16 − ¥27.75 = ¥13.41 / day
- x = 5 時間
- グリッド消費 = 1.62 kWh
- 電気代 = ¥26.76 / day
- 収支 = ¥14.40 / day
- x = 8 時間
- グリッド消費 = 1.44 kWh
- 電気代 = ¥23.79 / day
- 収支 = ¥17.37 / day
考察
- パネルが常時60 W程度を維持できれば、電気代をかなり抑えつつマイニングを黒字運用できます。
- ただし収支は 日照時間・天候・パネル実効出力・BTC価格 に大きく左右されるため、数値はあくまで目安です。
- ポータブル電源の入力制限(100 W)がボトルネックになっており、パネル3枚分を活かしきれていないのも課題です。
まとめ
- 実測ではパネル入力は 50〜65 W前後。
- マイニング報酬は 約¥41/日。
- 電気代を夜間単価で計算すると ¥31/日程度 → 黒字幅は ¥9〜17/日(日照時間次第)。
今回のような小規模設備でも「電気代ゼロに近づける工夫」ができることが分かりました。
今後はポータブル電源を追加するか、系統接続の方法を工夫して効率を高めたいと思います。
