私は現在、FX取引をメイン事業とする合同会社を経営しています。個人トレーダーとして数年間活動したのち、節税や資金管理の効率化を目的に法人化しました。この記事では、これから法人化を検討している方に向けて「メリット」と「注意点」を分かりやすく解説します。
1. 法人化のメリット
- 税率の違い
個人の場合は累進課税で最大45%ですが、法人化すれば中小企業の実効税率は約23%前後に収まります。利益が大きくなるほど法人化の恩恵を受けやすくなります。 - 経費計上の幅が広がる
法人名義でパソコン、回線費用、書籍などを計上可能。正しく処理すれば経費として認められる範囲が広がります。 - 社会的信用の向上
法人名義の口座開設や業務委託契約もスムーズになり、対外的な信頼度が上がります。
2. 法人化の注意点
- 設立・維持コストがかかる
設立費用や、毎年の決算業務・顧問税理士費用が発生します。利益が少ないと逆に負担になる場合があります。 - 赤字でも税金が発生
法人住民税(均等割)は利益がなくても必ず支払う必要があります。
3. 弊社では…
残念ながら最初の年度は赤字決算だったので、顧問税理士費用と法人住民税が重くのしかかりました。
この「重み」は、金額そのものよりも、事業のスタートダッシュでつまずいたという精神的なプレッシャーが大きかったかもしれません。
いえ、ちょっとオーバーに言いました。ホントは全体の赤字額からすると誤差の範囲でした…/(^o^)\
しかし、この小さな出費が「事業を継続するための固定費」として、その後の経営判断にじわりと影響を与えてくるんですよね。
特に法人住民税の均等割は、赤字だろうと発生するコストとして、身をもって「会社を維持する」ことの重さを教えてくれました。
このまま清算結了では終わりたくないので、他事業にも力を入れてなんとしてでも今年度は黒字決算を迎えたいところです。
単に黒字にするだけでなく、初年度の反省を活かし、「費用対効果」を徹底的に見直します。
あっ赤字は個人事業よりも長く繰り越せるんでしたね…
繰越欠損金という頼もしい味方はありますが、頼ってばかりはいられません。
初年度の赤字を黒字に書き換えられるくらい稼ぎたいところです!
そのためにも、今期は「投資と浪費の線引き」を明確にし、事業に集中する覚悟です。
4. まとめ
法人化は「節税対策」だけでなく、「取引の安定化」「将来的な事業展開」にも有効な一歩です。ただし、設立コストや維持費もあるため、利益規模や今後のビジョンに合わせて慎重に判断しましょう。
