昼食でパスタを食べていたとき、服に赤いトマトソースをうっかり落としてしまった…そんな経験はありませんか?
鮮やかな赤色が白いシャツにつくと、一瞬ヒヤッとしますよね。
私は子どもが小さいこともあり、衣類のシミや泥汚れといった洗濯の悩みは日常茶飯事です。
特にトマトソースのシミは、色素だけでなく油分も含むため、厄介な汚れの代表格です。
そこで今回は、私が実際に試して「これは効いた!」と思えたトマトソースのシミ抜き方法を、慌てず、手間なく実行できるステップでご紹介します。
1. シミの特性を理解する:なぜ食器用洗剤なのか?
トマトソースのシミは、主に「リコピンなどの色素」と「調理に使われた油分」の2つで構成されています。
この油分が曲者で、普通の洗濯洗剤だけでは表面張力に阻まれ、色素まで届きにくい原因になります。
1. すぐに水で叩く
乾いてしまう前に、まずは流水で裏から叩き出すように洗います。
裏から当てることで、シミを繊維の奥に押し込むのではなく、外へ押し出すイメージです。
このとき、絶対にゴシゴシこすらないのがポイントです。
こすると繊維が傷つく上、色素が奥に入り込み、かえって取れにくくなってしまいます。
2. 食器用洗剤を少量つける
水溶性の色素を洗い流した後に残るのが、頑固な油分です。
油分を含むトマトソースには、油汚れの分解に特化している食器用洗剤が効果的です。
洗剤をシミの部分に少量たらし、指の腹で軽くタッピングするようにしてなじませます。
泡立てる必要はありません。この状態で5分ほど置くことで、洗剤の界面活性剤が油分を包み込み、浮き上がらせるのを待ちます。
3. 洗濯機で通常洗い
その後、水で軽く洗い流さずに、そのまま他の洗濯物と一緒に普段どおり洗濯機へ。
ほとんどのケースで、この3ステップで十分に落ちます。
もし、この手順でも色素が薄く残ってしまった場合は、最終手段として「酸素系漂白剤」を使います。
40℃程度のぬるま湯で溶かし、30分ほどつけ置きするときれいになります。
色柄物にも安心して使えるのが酸素系漂白剤の利点です。
まとめ:諦めなければ大丈夫!次男が教えてくれたこと
焦らずに「流水→洗剤→洗濯」の手順を踏めば、トマトソースのシミは意外と簡単に落ちます。
我が家の場合、ある日、給食エプロンの真新しい汚れを見つけた次男(13歳)が、自分のスマホで検索して、洗面所で一生懸命に指でゴシゴシしてました。
その結果、エプロンは少しケバ立ってしまいましたが、彼なりに「自分の汚れは自分で何とかする」という意識が芽生えた瞬間でもありました。
このシミ抜きは、親子の学びの時間にもなるんですよね。
お子さんやペットのいる家庭にも役立つ方法なので、「やられた!」と思った時でも、深呼吸してぜひこの手順を試してみてください。早期対応が何よりも成功の鍵ですよ!
